静的コーディングとは、Webサイトを構成するすべてのページが、あらかじめ作成されたHTMLファイルとCSSファイルとしてサーバーに保存されており、ユーザーからのアクセスがあった際に、サーバー側の特別な処理(データベースからの情報取得など)を介さずにそのままそのHTMLファイルを返す形式でWebページを構築する手法です。
この手法で作成されたWebサイトを「静的サイト」と呼びます。動的なCMS(WordPressなど)で構築された「動的サイト」と対比され、静的サイトはデータベースを使用しないため、表示速度が非常に速く、サーバー負荷が低く、セキュリティリスクも低いというメリットがあります。
主に情報量が少ない企業サイトやランディングページ(LP)などで用いられますが、大規模なコンテンツ更新が必要なサイトには向きません。最近では、静的サイトジェネレーター(SSG)と呼ばれるツールが進化し、静的コーディングの利点を持ちつつ大規模なサイト構築も可能になりつつあります。